叱られる 手塚 一実
叱られる 手塚 一実
月一度
検診受けてる循環器のクリニック
薬も切れて二日たつ
横浜駅西口までの行程が
出がけに少しもたついて
十一時近くに家を出る
いつも混んでる医院なので
詩集も袋に入れて行く
普通なら相鉄西谷駅まで
十五分ぐらいの道のりが
背を丸め杖ついて
上目使いにとぼとぼと
四十分は かかったか
横浜駅から二十分
やっと医院に着いたとき
待合室に人気なく
午前の診療終わってた
永年通う医院は 診療時間を延長し
心電図 胸部レントゲン検査
看護士さんが採血
六種類の薬 一ヶ月分の処方箋
薬を切らしちゃいけない と
厳しく叱られた
整形外科のリハビリの事も話したが
運動せよ と叱られる
薬局からの帰り路
町内の床屋さんに辿りつき
冷たい水を頂いて ひと休み
四時ごろ家に戻ったが
なぜか心が温かい
京浜詩派 第228号より
月一度
検診受けてる循環器のクリニック
薬も切れて二日たつ
横浜駅西口までの行程が
出がけに少しもたついて
十一時近くに家を出る
いつも混んでる医院なので
詩集も袋に入れて行く
普通なら相鉄西谷駅まで
十五分ぐらいの道のりが
背を丸め杖ついて
上目使いにとぼとぼと
四十分は かかったか
横浜駅から二十分
やっと医院に着いたとき
待合室に人気なく
午前の診療終わってた
永年通う医院は 診療時間を延長し
心電図 胸部レントゲン検査
看護士さんが採血
六種類の薬 一ヶ月分の処方箋
薬を切らしちゃいけない と
厳しく叱られた
整形外科のリハビリの事も話したが
運動せよ と叱られる
薬局からの帰り路
町内の床屋さんに辿りつき
冷たい水を頂いて ひと休み
四時ごろ家に戻ったが
なぜか心が温かい
京浜詩派 第228号より