オレは無罪だ 吉村 悟一 京浜詩派 第218号より
オレは無罪だ 吉村 悟一
乾いた風が通りすぎた
防犯カメラが目を輝かしている
オレは疲れた体を引きずって
暗い町を家路へと急ぐ
影がまとわりついて来るようだ
自分が何を考えようと自由である
誰も干渉する者はいない
そのオレの尊厳の壁を
突然数名の男がなだれ込んだ
土足で踏み込んできた
ヤツは鞄をポンと叩き
オマエの証拠はここある
オレは何のことだかわからない
人違いだと抗議しても
令状なしで「共謀罪だ」と逮捕
オマエは政治詩で扇動しただろう
沖縄へ幾度も行ったなあ
組織的準備行動を計画した
証拠は落としたオマエの手帳
外に数年前から記録も握っている
同期の仲間の旅行の計画だ
それがどうして「共謀罪」だと
判断するのは警察署
一方的に容疑者で留置
オレは無罪だ 弁護士を呼べ
オレは無罪だ 吉村 悟一 京浜詩派 第218号より
乾いた風が通りすぎた
防犯カメラが目を輝かしている
オレは疲れた体を引きずって
暗い町を家路へと急ぐ
影がまとわりついて来るようだ
自分が何を考えようと自由である
誰も干渉する者はいない
そのオレの尊厳の壁を
突然数名の男がなだれ込んだ
土足で踏み込んできた
ヤツは鞄をポンと叩き
オマエの証拠はここある
オレは何のことだかわからない
人違いだと抗議しても
令状なしで「共謀罪だ」と逮捕
オマエは政治詩で扇動しただろう
沖縄へ幾度も行ったなあ
組織的準備行動を計画した
証拠は落としたオマエの手帳
外に数年前から記録も握っている
同期の仲間の旅行の計画だ
それがどうして「共謀罪」だと
判断するのは警察署
一方的に容疑者で留置
オレは無罪だ 弁護士を呼べ
オレは無罪だ 吉村 悟一 京浜詩派 第218号より