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柚子の香り   洲 史

柚子の香り   洲 史


皮のある果物は 皮ごとかじった
皮があまりにも固い時は
歯で皮を剥いて まわりに吐き出した

梨も 柿も 庭や山にあった
自分で食べる分なら他家のものでもかまわなかった
手を伸ばして取って かぶりついた

林檎は 米を出して買ったものなので
少していねいに扱った
雪に放り出して 冷やしてから 食べた

東京オリンピックが開かれている
一九六四年十月十六日
中国ウイグルのロプノールで核実験が行われた
朝礼で 教師が言った
 雨にはあたらないようにしましょう
 果物や野菜は皮を剥いて食べましょう
 中国からの放射能が心配です
中国から越後の山奥まで八千km
冬には時たま 黄砂を含んだ雪が降った
中国の核実験はその後 何度も行われた

果物の皮は 包丁で剥くようになって久しい

二〇一一年三月十一日
東日本大震災と福島原発事故
福島原発から横浜まで二百五十km
横浜にも雨が放射能を集めて降る
雨水利用施設などに放射能汚泥が蓄積した

あれから五年 二〇一六年 
家の庭に柚子が十九個 黄金色に実った
柚子の皮を糸のように刻んで
かけうどんに入れる
匂い立つのは ただ柚子の香り



京浜詩派 217号より
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帰り道  洲 史 (京浜詩派216号より)

帰り道  洲 史


今日も酔っ払って 駅から家への道を歩く
空には星
越後の山奥の冬空ほどの賑わいはないが
それなりの数の星が霞んでいる

駅出口を右に折れ
歩道橋を渡り ケヤキ広場
附属高校の校庭を左手に見る いつもの道

ぼくの前に若い女性
ちょっとヒールの高い靴 足音が響く
微妙な速度なので 追い越す力もなく
適当な距離を保って歩く

駅から ぼくの前を歩いていた女性は
高校の校庭が切れたところを左にゆく
それは ぼくの帰り道と一緒だ
酒屋の角を右に折れる それも一緒だ
そこから三軒先がぼくの家だ
ぼくが酒屋の角を右に廻った時
女性は ぼくの家の前から
ハイヒールの音をけたたましく立てて走り出し
二軒先を左に回った

ぼくは あわてて家に入り 鍵をかけ
見つからないように息をひそめたのだった

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音楽の言葉  洲史

音楽の言葉    洲史 京浜詩派212号より

京浜詩派 第212号 より  音楽の言葉 洲史

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赤い靴が踊る   洲史

赤い靴が踊る   洲史
赤い靴が踊る   洲史



赤い靴が踊る   洲史  「京浜詩派 211号」より

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鮟鱇の存在  洲 史

あんこうの存在 洲史

鮟鱇の存在 洲史  「京浜詩派 210」より

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雪は降りしきる 洲史

雪は降りしきる 洲史



京浜詩派208号より 「雪は降りしきる」洲史

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