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愛しい人のつぶやき     豊 公子

愛しい人のつぶやき     豊 公子



憲法施行 七〇年の記念日
首相は 憲法九条改定発言
それで
四〇年以上も 前のことを思い出した
お姉ちゃん五歳
妹の佳代ちゃんゼロ歳
ベトナム戦争のころだ

アヤトリをしながら
お姉ちゃんが つぶやいた
 戦争はイヤだよ 血が出たら痛いよ
 みーんな 仲良くしましょ
 そう言えば いいのに

 戦争って なんだろう
 ワルモノを 殺すのかな
 悪いことをしたら ワルモノかな
 

 なにをすると ワルモノかな
 あー 私はワルモノかもしれないよ
 佳代ちゃんの ホッペをつねったし
 お母さんの口紅で お絵かきしたし
 悪いことしたお手てを ペンペンしとこ

私は 娘を抱きしめた

(ニュース「あつぎ・九条の会」一七年五月号 初出作品)




「京浜詩派 第219号」(2017年9月発行)より




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テーマ : 詩・ポエム
ジャンル : 小説・文学

五月五日   佐々木 和善

五月五日   佐々木 和善


悪霊を追い払う こいのぼり
両岸の間に縄を張り 川の上を泳いでる
今日は こどもの日
一ノ宮 二ノ宮 三ノ宮など国府祭へ
金目観音では 川まで神輿をかついで
こいのぼりの下を せり出した
にぎやかな老人が 大団扇で
ヨイヤサァ ヨイヤサァ
若い衆が ヨイヤサァ ヨイヤサァ

岡崎の鈴川へ行くと
同じように 川の上にこいのぼり
ここも にぎやかに泳いでいる
模擬店も出て にぎわっている
親も子も笑い 
凧よ 天高く泳げ
健やかな子どもに育っていけ



「京浜詩派 第219号」(2017年9月発行)より

テーマ : 詩・ポエム
ジャンル : 小説・文学

虚空    久保 淫泉

虚空         久保 淫泉

シリアの空は青く
無限の宇宙の暗闇へと続く突き抜けた
透明な青だ

大国の思惑が入り乱れもつれにもつれて
平和への道程は果てしなく遠い
テロリストと民主勢力が混在し
無差別な空爆学校も病院も女も子どもも見境なく 
国際法上禁止されたクラスター爆弾と化学兵器の使用それで戦争犯罪犯罪者が勝利すればそれが正義だ
平和は人々の嘆きと絶望 あきらめの先にあるのか
平和をもたらす神の教義は何処へ行った
神の教義を逆手に取り人々を束縛し拷問し殺戮する集団
同じ神を崇拝しながら憎しみ合い殺し合う

止まぬ空爆 銃声 砲撃音
泣き叫ぶ子どもを抱え血を流し逃げ惑い着のみ着のまま捨て去った故郷
そこに人々のくらしは無い四千年続いた人々のくらしが無い

青く澄み切った空の下
破壊し尽くされた街
累々と続く瓦礫の山
重く澱んだ静寂

瓦礫の下にどれだけの屍が眠っているのか 
生きながら瓦礫の下に埋もれ助けの声も抗議の声もあげられずに死んでいった人々
瓦礫の下に肉親の屍を残し故郷を追われ一筋の望みに縋り逃れた先に待ち受ける差別と偏見
そこで産まれる新たな憎悪と犯罪 争いの火種 終わりなき憎悪の連鎖
独裁者は 人々の血で大地をどれだけ穢せば満足するのか
神は どれだけの人々の嘆きの声を聞けば平和をもたらすのか

神はいずこに




「京浜詩派 第219号」(2017年9月発行)より

テーマ : 詩・ポエム
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四季島        小泉 克弥

四季島        小泉 克弥



ホームから溢れるほど人がごった返している
かと思ったら 大間違い
そのホームには 乗車券を持ってる人以外は立ち入り禁止
最高級クルーズ列車にはその位の配慮は当たり前
でも 国家元首級ではないので
赤いカーペットを敷くのは見合わせたとか

一番高いスイトルームは 
三泊四日 二人で百九十万円
母子家庭の年収以上だ
図らずも 格差の見える化になった

JR北海道では生活路線が次々と廃線の危機
「乗って見たかったけどお金がない」人とちがい
「乗れません」では済まない現実が

国鉄解体・民営化に舵を切った時
鉄道は 社会インフラであることを止めた
儲かれば拡大 赤字なら廃止 収益第一主義

三泊四日一人九五万円は
一年に直すと一人約八七〇〇万円
四人家族なら三億四八〇〇万円
それを超える収入はすべて税金として納めてもらう
これが富裕層に対する累進課税の原則である
株式配当収入十億円の人は 四人家族なら
三億四八〇〇万円を超える分
六億五二〇〇万円を税金として納めてもらう 
金持ちだもの その位は当たり前じゃない?

累進課税と聞くと 俺のことかと恐れる人がいるが
年収が八七〇〇万円×家族人数分あるか
一度確かめてみるとよい
四季島に「せめて一生に一度は」という人は
心配しなくてよいミドルクラス



「京浜詩派 第219号」(2017年9月発行)より

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四つ葉のクローバー   古久保 和美

四つ葉のクローバー  古久保 和美


おばあちゃんは
四つ葉のクローバー探しが好き
わたしだってできる
よし おばあちゃんより さき
みーつけた 
うーん 葉は3つだね
 あっちにあるかなー
 あっ よつば
あれ いいこと おこらないよ
 いい事が起こりますようにってお願いするの
 
ママにバースディカードを作ろうか
どうやって

おばあちゃんと てをつないで かえる

グリーンの台紙 ピンクの折り紙を はる 
篠崎公園で見つけた四つ葉のクローバーを四枚
黄緑の折り紙の方に わたしのサイン
「ち」と「CHI」
おばあちゃんは逆さまって見本を書いてくれた
お絵かき帳から切り取った
長い髪の女の人ドレスをピンクいっぱいにした
それが ひょうし
 服にピンク色がついちゃったね
 アリエルのリュックにいれるね
 暗くなったのでワンちゃん公園は なしね

ルンルン ママにプレゼントできる
でんしゃで ねられなかった
ハッピーバースデー うたうんだ
新宿駅でうたいだしたら
おばあちゃんが恥ずかしいからダメって
 レストラン前で ママ パパ カズくん
  ありがとう 取っておくね
  ママ うれしそう

おなか いっぱい




「京浜詩派 第219号」(2017年9月発行)より

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彫ってみろや     児丸 久

彫ってみろや     児丸 久


だらだらと生きるな
くだくだと生きるな
パソコンで生きるな
鉛筆なんかで生きるな
ノミで生きろ
目鼻をつけて
削っていくなか
掘り下げていくなか
簡潔な生き方
彫ってみろや

木材で家屋を造るよう
石材で碑文を彫るよう
ノミ一本で
ノミ一本の覚悟で
思いの人生
彫ってみろや。



「京浜詩派 第219号」(2017年9月発行)より

テーマ : 詩・ポエム
ジャンル : 小説・文学

裁判長 聞いて下さい    梅津 弘子

裁判長 聞いて下さい    梅津 弘子



東京地裁前 白髪まじりの集団が朝早くから集まる
箱根から 三浦半島から
電車 バスを乗り継いで 霞が関にきた

この歳で 裁判の原告になるなんて
老人たちは 怒りに燃えている
小柄な委員長が 年金減額憲法違反と叫ぶ
330人が傍聴券を求めて並ぶ

ざわめく法廷に 裁判官が入廷
一瞬 静かな空気がながれ 
戸惑う老人たちに
弁護団長 「年金は財産権」と勇気づける

「裁判長」 加藤原告団長の声が法廷内に響き
原告の陳述が始まる

老いていく身に 国の酷い仕打ち
切々と 訴える
原告団長の 肩を 何万という
高齢者の悲鳴が支える

田中原告も 
夫亡き後 病気になり
月額四万八千円の年金で生きていけず
家を担保にして生活している と
傍聴席の老人たち 禁じられているが思わず 拍手
それを制止されることもなく 陳述がおわり
裁判長は 二人の原告に ご苦労様 
ねぎらいの言葉
その言葉は 裁判長の心の声だろう

百年安心 と言った あの大臣の顔が浮かぶ
その政権の下で どんな判決がでるだろう



「京浜詩派 第219号」(2017年9月発行)より

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夢売る職業   佐々 有爾

夢売る職業     佐々 有爾


デジタルの電波時計は
八:二二 七月九日 日曜日
ステレオからご機嫌なサウンド
健常者は酒飲まないと
ツマラナイというが
障碍者の世界は素面でも
面白いことばかり玉手箱
おもちゃの缶詰 宝箱
当たり前じゃツマラナイ、アートの世界
でも素直に 東山魁夷はきれいだと思う
きれいだ

合理的、自動車を工場で作るようには
美術はできない
(こんな薬飲んでていいんだろうか?
 主治医は服薬を勧めるが)
詩は 世に夢売る職業
やはり芸術性が求められる
社会性は大切
でも みんなが詩に求めているのは
芸術という名の 夢だと思う



「京浜詩派 第219号」(2017年9月発行)より

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スイカを植える     府川 きよし

花水川物語213

スイカを植える       府川 きよし

ムラサキ花大根の種を 欲しい方が
何人も現われ 種を収穫
まだ少しあります 秋に撒くので
欲しい方は 気軽に電話をください
この花が 方々の土地に増えれば嬉しい

そのあとに鶏糞を たくさん入れて
園芸店で 念願のスイカの苗を購入
大玉二本 小玉二本を花壇に植えた
水もたっぷり 撒いて
すくすくと育ち つるが伸びてきた
土手の雑草を 刈り取って敷き
乾燥を防ぐ 敷き藁とした
黄色い花が咲き 実り始めた

道路脇の花壇は 道行く人も楽しんでいる
 今度は 何を植えたのかなあ
ツルが伸びてきたスイカが 注目されて
 早く大きくなれ もっといっぱいなれ
 だんだん 本物のスイカに近づいているぞ
みんなの期待も 膨らんでいる

そろそろ追い肥 化成肥料を撒いてみよう
梅雨に入って 適度に雨が降る
七月中頃になれば 黒い筋が目立ち
もっと太ってくるだろう
どんな スイカが実るのか
楽しみが増えてきた

毎日通る人も 自分のスイカように
愛情を 降り注いでいる
可愛くて しょうがないのだろう

ナス トマト ズッキーニ オクラも植えた
花壇の空いている所に
ミニひまわり ケイトウ ニチニチソウ
キバナコスモスの 花も植えた
だんだん 賑やかになってきた



「京浜詩派 第219号」(2017年9月発行)より

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連なった廃墟   磐城 葦彦

連なった廃墟    磐城 葦彦


振り返れない 振り返りはできない望郷の念
そんな日々が積まれていくのを数えては
張り裂けそうな心に耐えている

いまだに先の見えない原発被災地
きょうもきて あしたをむかえるのに
事故の恐怖は少しもおさまらない
避難指示の解除をすすめているなどと
伝えられたりして新しい報がくるけれども
強大な力に振り回され 失ったものの重さで
陽を仰ぐことはできない

どこかで どこからか
だれか わからない声がした
六年もたったから もう大丈夫だと
風化と風潮が逆立って浮き彫りにされ
復興をまことしやかに装ったいつわりの姿
なにを 信じようか
見たくもない景色のむこうで
安全らしく手を招いているのは
炉心損傷は小さい メルトダウンは少ない
などなど どこから発信されたか

なかなか減らない海のセシウムの濃度
あの津波のようにひろがっていくが
除染は難航しつづけている
護岸付近では地下水位が上がったり
魚類群はすみかは失っている
ときは 二〇一一年のまま止まっている

立ち入り禁止の区域は 瓦礫の墓場
生きののこったものたちが さまよい
使い終わった防護服や靴が 風に舞っている

この国にはたくさんの原発と地震がある
再び同じことが起きれば爆心地と同じ
すべては 連なった廃墟



「京浜詩派 第219号」(2017年9月発行)より

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ジャンル : 小説・文学

受け継ぐ     須田 嘉文

受け継ぐ         須田 嘉文



小学生のころ
「将来の夢はなんですか」
先生からよくある質問
野球選手 パイロット 大工さん 
当時人気の職業に興味はなく
早く大人になることを願っていた

中学生のころ
父が夢を語ってくれた
「せっかく生まれたのだから
 自分の名前を歴史に残したい」
そう語った父親は
当時も今も生粋の活動家

三〇代後半のいま
「須田さんとこの 息子さんだよね?」
見知らぬ人から声を掛けられたのは
 

二度三度ではない
父の名が残っている
誇らしい実感があった

父に人徳はあるが 実家は余裕がない
過去も含めて
家族は父の活動に 批判の気持ちが強い
活動家が持つ 悩みだろう
両親が 働けなくなったいま
支えは 一人っ子の自分だけ
息子という義務に頭を悩ませる

同時に
父の人徳をどう受け継ぐのか
これからの自分にかかっている
目指すは
「良いことで歴史に名前を残す」ことだ



「京浜詩派 第219号」(2017年9月発行)より

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私の中の地球   荒波 剛

私の中の地球       荒波 剛


私の体の中で地球が動いていた
立ち止まると大変な速度であった
あの日突然の痛みで立てなくなって

気が付くと私を置き去りにして
涼しい顔で時を刻んでいた地球
私の大地には人が居なくなった

背中に4回の注射をうち
2種類の飲み薬が処方され
強い眠気が全身を引き込んで行く

丸々50日壁づたいで移動して暮らす
医院に通うがすぐ道にしゃがみ込む
親切な方々からは声を掛けられた




発症60日が過ぎた頃 痛みが緩んで
時々脱力感の襲う脚が萎えては大変
筋力を付けようと意識し始めた

体だけではない 心も狭まっている
自分が役に立てない 哀しさと怖れ
体の中の地球が どんどん自転する

空港はどこに? 着陸したい
外に出て歩いてみた 一日千歩
二千歩 三千歩までやって来た

帰宅して 横になると睡ってしまう
少しづつ時間は遅くなり 痛みは和らぐ
あそこが着陸点だろうか?

腰・腿・ふくらはぎがしっかり脚を支え
滑走路に降り立つ時 私の地球はどれだけ
回ったか 楽しみだが心配でもある



「京浜詩派 第219号」(2017年9月発行)より

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立ち飲み屋で ひとり   洲史

立ち飲み屋で ひとり         洲史




一番安い日本酒 常温
それと もつ煮 豆アジの唐揚げ 冷やしトマト

合評会の後 ひとり 
見知らぬ人たちの喧騒のなか 日本酒をすする

「事実の羅列 詩の言葉がない」
尊敬する詩人の言葉に ぼくはうなずく

「幸せな日常と不幸な出来事の対比は類型的」
心に染みる詩を書く詩人の言葉に ぼくはうなずく

うなずきながら ぼくはつぶやく
一九七七年九月二七日のことは忘れられない



横浜市荏田 アメリカ軍軍用機墜落で殺された三人
康弘ちゃん一歳 裕一郎ちゃん三歳 母親和枝さん

パラシュートで脱出したアメリカ軍兵士を
アメリカ軍と自衛隊は 第一に救出した

そのジェット機の墜落の音を聞いた
雨で順延された月曜日の運動会の日だった

ジェット機なら ほんの数秒の誤差
ぼくの学校の運動会に 墜ちたのかもしれない

詩人たちの言葉にうなずきながら ぼくはつぶやく
できれば詩の言葉で書きたかった

あれから四〇年 ジェット機の音は今もうるさい
詩の言葉を求めながら 安い酒をあおる



「京浜詩派 第219号」(2017年9月発行)より

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橋の上で     栗原 治人

橋の上で          
               栗原 治人



おーい 待ってくれ
何だ お前か 杖ついて お前も年をとったな
なに 貴様だって橋の欄干に腰を屈める年寄りだ
だからなんだよ まあいいや おい 聞いたか
今度共謀罪なんて法律 強引に作ったんだ
共謀罪 そうかテロを防止するなんて
かっこいい名前に変えた法律だな
テロって いったい何だ
過激派を追い詰めた警察が 盗聴法を成立させてさ、
更に今度は共謀罪ときたもんだ
昔 俺たち 砂川の基地反対運動や神奈川の
村雨橋で座り込みや戦車を止めた時 公安警察に
さんざん追いかけられ警察の紐付きになったが
そうだよ 今度のテロ防止法なんて同じだ
人々が政府に文句を言う自由を抑え込む狙いだ
やりやがったな自民党や公明党の絶対多数の国会で

国民の心を蹴散らかす様な法律を
過半数の賛成で強引に作るなんて
おい 俺たち年寄りも何とかしなければ
孫に対しても申し訳ねえやな
でもなあ 腰の曲がった年寄りではデモにも行けず
悔しいなあ ああ悔しいよ
だけど ロは達者だ みんなの自由や人権を
守ろうと いろんな人に話しかける事は出来るぞ
そうだな 選挙で一票でも多く俺たちの仲間を
作れば国は良くなる 時間がかかるが そうだな
ロは達者だ 喋りまくるぞ 俺は
次の国会には憲法や自由や人権を守る
野党統一候補の議員を増やさなきゃあ なあ
世の中 明るくなんねえな ちくしょう
そうだな 俺もお前も その時迄生きなきゃな
体に気をつけろよ お互いさまだあ
じゃあ あばよ
澱む川の橋の上で
あばよ




「京浜詩派 第219号」(2017年9月発行)より

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そして「共謀罪」   吉村 悟一

そして「共謀罪」          吉村 悟一





テーブルに原稿用紙を広げた
鉛筆で「共謀罪」と表題を書いた
そしてオレは固まった
マス目は一文字も埋まらない
どう書き始めたらいいかわからない
詩の切り口が見つからない
脇にある新聞を開いて
文字を拾い読みした
記事は詩になって歩いてこない

頭を抱えて三十分が経っていた
「共謀罪」を頭でひねくり回しただけ
オレは体ごとぶつかってない
わかったのはそれだけ
こんどは「共謀罪」に体当たりした
跳ね飛ばされて気がついた


オレの頭が眠っていた
目を覚まさねば駄目だともう一度
「共謀罪」の中に飛び込んだ

オレの指は動い始めた
凄味を利かした「共謀罪」
「計画・合意」「準備作業」をしたと
オレの「内心」を引きずり出し
これは「共謀罪」だ
オレの自由をぎりぎり縛って
令状なし 問答無用
あたりには監視カメラ 盗聴器
「共謀罪」があちこち威張っていた



「京浜詩派 第219号」(2017年9月発行)より

テーマ : 詩・ポエム
ジャンル : 小説・文学

監視社会のニホン  まえだ 豊

監視社会のニホン    まえだ 豊



我々の心の奥までも抉り
覗き監視される「共謀罪」
何というかたちで
可決成立されてしまったのか
我々国民は
ちっとも納得出来ない

オリンピックのため
テロ対策準備法と言っても
共謀罪の性格が
充分に占められている
その証拠に 訳もなく
二七七項目の犯罪が対象となる

何の犯罪で 捕まえられても
不思議ではない
このことを 国民は


ご存知であるのか
おそらく昔の
治安維持法のように
捕まって 連行された時に
やっと気が付く「共謀罪」

安心して 暮らしていても
何処かで 知らないうちに
今日も 望遠鏡で見られ
密告も 横行して
監視されているんだ
 おお怖い 監視社会のニホン



「京浜詩派 第219号」(2017年9月発行)より

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戦う姿   原 金治

戦う姿   原 金治




二〇一七年五月二〇日
有明コロシアム
WBAミドル級王座決定戦
アッサン・エンダム(仏)対村田諒太

もちろん、村田に勝ってほしい
村田の勝利が見たい
勝っても負けても
なによりも
村田の戦う姿が見たい

防御を固め
前へ
そして
前へ

その闘う姿を
息子晴道君に
そして、私達にも
見せておくれ


 *村田諒太
   一九八六年生まれ。二〇一二年ロンドン五輪ボクシン
   グ・ミドル級で金メダル獲得。
   金メダリストの虚像と闘う男、謙虚さを失わないよう、
感謝の気持を忘れないよう常に心しているボクサー。
   六歳の息子晴道と三歳年下の娘がいる。




後日譚
 この詩は、対戦前日に記した「応援詩」。
 試合は当日テレビで観た。村田の前へ出て戦う姿があった。判定で村田が敗れた。試合終了直後、私は村田の勝利を確信した。エンダムは逃げ回りながら、「手数」をアピールする作戦に出た。「有効打」は村田の方がはるかに多かったことは、素人の私にも明らかに見えた。4ラウンドには村田がエンダムからダウンを奪った。三人のジャッジのうち一人が村田、二人がエンダムの勝利と判定した。
 エンダムの勝利が高らかに宣告された時、私は傍らの妻につぶやいた。
 「不可解だ、納得できない」
そして力なく続けた。
 「これが人生か、理不尽とわかっていても、結果
  を受容れざるを得ない時もある」

 村田にはこの敗北を小さな息子に説明する術はないだろう。悶悶たる思いだろう。村田の胸中を察して私は暗澹たる思いに沈んだ。
 この理不尽をしかと記憶にとどめるために、翌日新聞に掲載された採点表を切り抜いてノートに貼りつけた。村田の負けを採点したのは、パナマのグスタボ・パディージャとカナダのヒューバー・アールである。

 試合から六日後の五月二十六日付け朝日新聞は、世界ボクシング協会(WBA)会長のヒルベルト・メンドザ・ジュニアが、この試合の採点に問題あったとして、村田の負けを判定した二人のジャッジを六カ月の資格停止処分とし、村田とエンダムの再戦を指示したと報じた。異例なことである。
 これで村田の心の傷を癒すことはできないが、再戦を実現させ、村田がエンダムをKOで倒す日が来ることを切に望む。その日は、村田が晴れて息子に勝利を語れる日だ。


京浜詩派 第219号(2017年9月)より

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お揃いの湯飲茶碗-児丸九

お揃いの湯飲茶碗-児丸久


児丸久さんの作品が、しんぶん赤旗の読者の文芸欄に掲載されました。

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『平和と立憲主義を 守るために 3』(詩のパンフ)の作品募集します。

『平和と立憲主義を 守るために 3』
(詩のパンフ)の作品を募集します


 昨年5月3日安倍首相は、「新たに憲法九条に自衛隊の存在を書き込む」「20年に新憲法施行をめざす」と述べました。この発言から改憲への動きが急速に強まっています。
私たちは安倍首相らによる憲法9条の改悪に反対し、憲法の民主主義、基本的人権の尊重、平和主義の諸原則が活かされる社会を求めます。
 わたしたちは、手作りの『詩のパンフ』「平和と立憲主義を守るために 3」の発行・普及を、今年も続けます。
今回も、わたしたち横浜詩人会議が実務の中心を担っていこうと、会のなかで相談しました。昨年も好評で、収支は、2、160円の黒字です。ありがとうございました。これを元手に作成します。
昨年、ご協力いただいた方をはじめ、趣旨に賛同頂ける方の「作品」を待っています。ご応募のほどよろしく、お願いします。「参加要領」は下記のとおりです。
 ご都合のつく方は、四月二九日の作成作業に、ご参加いただければ嬉しいです。


「作品」を お寄せください(参加要領)

字 数 : 本文十七字十五行(注含む)以内。既作品OK

テーマ: 主旨にそったもの。テーマ・題名は自由です
    題名の字数は、十字以内。

締切り: 四月一日。A五判・縦型・二段組で編集します

原 稿 :送り先 メール: hukawa.kiyosi@purple.plala.or.jp

参加費 :一口五百円。一口で二〇冊。(原価・一冊二五円)
     完成後、振込用紙も同封し送る。作業日に参加費
     の持参歓迎。紙代、印刷代、弁当代、通信費等

作業日: 四月二九日(祭日)一〇時~一六時

(場所) 県民センター九階・ワーキングコーナー周辺
     お弁当を用意し、完成した『小詩集』を渡す      

発行日: 五月三日。メーデーに間に合うよう完成させる

販 価 :無料配布に努めて下さい。カンパ大歓迎です

発行数 :二千部。掲載者は、周りの方に普及をし下さい

※なお 普及活動として作品を、①六月横浜の「戦争展」
    八月「ノー・ウォー展」などに展示します
    ②「京浜詩派」222号に、掲載させて頂きます

   二〇一八年二月吉日  横浜詩人会議


テーマ : 詩集・詩誌・詩に関する本
ジャンル : 小説・文学

吉村悟一詩集 何かは何かのまま残る

詩集 何かは何かのまま残る



詩集 何かは何かのまま残る


詩集 何かは何かのまま残る


詩集 何かは何かのまま残る



詩集 何かは何かのまま残る


詩集 何かは何かのまま残る

詩集 「何かは何かのまま残る」

著者 吉村悟一

出版社 コールサック社

頒価  1500円


この詩集は、一般書店に申し込んで購入できます。

または、コールサック社に直接申し込みください。

http://www.coal-sack.com/syosekis/view/2166/

テーマ : 詩集・詩誌・詩に関する本
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掲載する詩誌は「京浜詩派」です。
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